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文学・評論 外国の著者6
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文学・評論 外国の著者6
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文学・評論 外国の著者6
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リア王 (まんがで読破)


シェイクスピア バラエティ・アートワークス
¥ 580 通常24時間以内に発送
★★★★

リア王 (まんがで読破)
絵はきれいなんだけど。 話がとびとびで、理解に苦しむ。 あまり伝わらない。シェイクスピアというのは、ロミオとジュリエットを書いた人ということしか知らなかった。 でも、この作品もかなりおもしろい。 お金・土地・権力などを通して、いろいろな人物が交錯する。 要約すると、引退した王様の後継者争いの物語である。 「人間はみんなこの茶番の劇場に泣きながら生まれてきた」という言葉が心に残った。

ハムレット (新潮文庫)


シェイクスピア 福田恒存
¥ 420 通常24時間以内に発送
★★★★★

ハムレット (新潮文庫)
高校時代の一夏に演劇をやった事がある。文化祭の一環に演劇コンクールというものがあり それの練習で夏休みを費やしたわけだ。僕の行っていた高校はかような行事が大変盛んで 授業より行事で存在感のある人が尊敬されていた。 そんな夏に 演劇コンクールのために 新潮文庫でまとめてシェイクスピアを読んだ。何か役に立つと 15歳の僕が考えたのだろう。 今考えると 15歳にシェイクスピアはちょっと荷が重かったと思う。口ではシェイクスピアが描き出した「人間の苦悩」というような話をしていたが 所詮たいした苦悩などしてきていない高校生の生意気だけであった。それはそれで青春時代のエピソードとして 今でも僕のどこかに残っている。 シェイクスピアというと まずは本作ということになると思う。ハムレットは読んだことがなくてもハムレットという名前は皆が知っている。「ハムレットの心境」とは今でも良く使われるではないか。 「To be , or Not to be. That is the question」という言葉は 映画「荒野の決闘」でドクホリディが朗読した場面での有名だ。 そうして それがシェイクス...

マクベス (新潮文庫)


シェイクスピア 福田恒存
¥ 380 通常24時間以内に発送
★★★★★

マクベス (新潮文庫)
マクベス。魔女の予言。誰もかれもがマクベスにその手を汚せとささやく。 「きれいはきたない。きたないはきれい」という魔女のなぞの言葉・・・・。 それは完全無欠な人生を歩むには、邪魔者を殺しその手を汚すしかなく、 その手を汚したくなければ完全無欠な人生など歩めはしない(王にはなれない)という強迫なのだ。 それがマクベスの鍵となる文句。その強迫に操られてマクベスは死ぬ。 シェイクスピアの作品は、実際の演劇を見てから読むに限る。舞台での台詞のテンポと臨場感を一度経験しておくと、文学として読む作品に生命が宿る感覚を覚える。 どの作品もそうだが、マクベスも、シェイクスピアの人間の本質と弱さをシニカルに描いた作品と言うべきだろう。無闇に人生訓のようなものを導き出すのは良くないが、やはりどうしても、シニカルな視線の中に、学び取らねばならないものを感じてしまう。この作品では、魔女の囁きにそそのかれ、独善的となり、高揚した主人公が、冷静さを失ったえに、結局は身の破滅を導く、というストーリー。治世というレベルでなくとも、あらゆる人生の場面で、こんなことはあるものだ。 それにしても、やはりシェイクス...

オセロー (新潮文庫)


シェイクスピア 福田恒存
¥ 420 通常24時間以内に発送
★★★★★

オセロー (新潮文庫)
ムーア人であるオセロー戦地で尽力し、ひたむきに国のために戦う義を重んじる将軍である。本書の中でオセロー自身が「戦の庭にあって石を枕に鋼の床と明け暮れしてまいった身にとりましては、今や戦場こそこよなき羽毛の寝床」(PP34 L5-7) と、語っているように人々にとって彼はまさに非の打ち所のない軍人であった。 一方このように誠実である男の人生を破滅へと導く人物として描かれているのが、オセローの旗手であるイアーゴーである。彼は、外見はオセローと同じく誠実そうで最も信頼するに足る人物に思われる。だが、実際は地位を得るという私利私欲のために手段を選ばず、妻でさえも利用するしたたかな人物である。 この物語でオセローを悲劇のどん底に陥れる鍵となる人物はやはりイアーゴーである。彼の悪知恵により、周囲の者は口車にまんまの乗せられ、悲劇が悲劇を加速度的かつ連鎖的に生み出している。とりわけ、誠実なオセローはイアーゴーの進言を傾聴し、次から次へと事実からは程遠い虚言を鵜呑みにしてしまう。それが最悪の結末を招くこととなってしまった。 この作品で私は改めてシェイクスピアの緻密な作品構成に感服した。オセロ...

リア王 (新潮文庫)


シェイクスピア 福田恒存
¥ 420 通常24時間以内に発送
★★★★

リア王 (新潮文庫)
shakespeareをはじめて読みました。最初は英文と並べながらこの福田版を読んでいたのですが、途中でその方式を放棄して、ひとまず翻訳で読み通すことにしました。音とリズムではなくドラマをひとまず味わうことに徹してみました。ところで、「リア王」を最初に読んだのがはたしてよったのでしょうか?筋の発端は陳腐な問答です。そしてその後は二つのプロットが平行して進み後に交差することになります。絶え間なく再生産されて登場してくる悪を動かすものは、決してその根源が掘り下げられて提示されることはありません。ただその醜悪さだけがこれでもかというほど互いに共鳴しあってその論理的な到達点へ進んでいきます。最後にかけて、登場人物は立て続けに死んでいくことになります。そして明らかにされるのは虚飾の構造の無意味さというわけで、ここには出口はありません。これを最初に読んだのは間違いだったのかもしれません。シェイクスピアは世界的に権威が確立しており、賛辞以外は許されず、つまらないと書くと「文学のわからない素人」よばわりされるような風潮がある。 しかし、あえて書くけど現代日本人の私が読んだ「リア王」はつまらなかった。...

リア王 (光文社古典新訳文庫)


シェイクスピア
¥ 560 通常24時間以内に発送
★★★★★

リア王 (光文社古典新訳文...
3人の娘を持つリア王が強烈なエゴを抱いて無慈悲な行いを末娘に 行うところから、様々な人物のエゴが錯綜し悲劇へと繋がります。 16世紀の作品ですが、その頃から人はエゴに支配された生き物で 数世紀を経て何も進歩していないことに改めて気づかされ、また 本書が持つ時代を超えた普遍性に驚き、 更に競争が第一義となったこの世の中で、本書が示す単純で明快 な教訓=人が人の為に生きる(人を思いやる心を持つ)ことの大 切さ、にハッとさせられました。 今の時代では、このような純粋なテーマや設定で物語が描かれる ことは不可能だと思うので、優れた含蓄のある古典として一読の 価値があると思います。 シェークスピアの悲劇の一つ、「リア王」。表向きの愛情表現に惑わされて姉娘二人に財産を譲ったものの、たらいまわしにされる姿は現代の家族像にも投影され、そういった演出もされる劇である。安西訳は言葉使いも現代風であり、すらすらと読み進める。舞台上の動きまでが想像できる活き活きとした文章である。「傍白」という言葉にまで注釈がついている親切さは、そこまでしなくてもとも思ったが、シェークスピアを難...

夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)


シェイクスピア 福田恒存
¥ 460 通常24時間以内に発送
★★★★★

夏の夜の夢・あらし (新潮...
妖精の女王タイターニアと、人間の世界の恋人ちに 妖精パックが魔法をかけるが、手違いで奇妙なことになる「夏の夜の夢」と、 追い落とされたかっての王が、元の地位につこうと魔法をふるい、 その娘と、互いにひとめぼれした王子の恋が すべてを大団円に導く「あらし」 二話とも、人間の世界と魔法や妖精の世界がまじりあう幻想的な雰囲気と 登場人物たちの心情のリアルが 美しい文でしあげられています。 ちょっと強引な大団円ですが、あらしのラスト、エピローグは ちょっとした仕掛けになっていて、すごく好きです。 今の季節に読みたい一冊です。『夏の夜の夢』は素敵な戯曲です。四人の若き 恋人達のドラマ、妖精たちの幻想的な物語、そ して職人達の芝居修業という、三つの筋が夏の 夜の森の中で展開します。 タイターニアに仕える妖精、豆の花・蜘蛛の巣・ 蛾・辛しの種が可愛い。 読み終えると「ハーモニー」の感覚が、読者の 心を満たし、「幸せ」を実感させてくれます。 子供の頃、『あらし』の和訳を読んだ時、ラスト でプロスペローが魔法の杖を折ったことに、「何 故?」と思ってしまいました。 「昔の悪事を許された人たちが、...

ハムレット シェイクスピア全集 〔23〕 白水Uブックス


ウィリアム・シェイクスピア 小田島雄志
¥ 872 通常24時間以内に発送
★★★★★

ハムレット シェイクスピ...
この作品を評価するに当たって、どんな言葉もあてはまらないことに気付いた。人類はシェイクスピアを形容する言葉を持っていないそんな生意気なことを言ってみたくなる気持ちです。自分が凡人であることを教えてくれる。余計なプライドをすべて削ぎ落としてくれた。ただただ天才に憧れ、挫折し、それでも生きていく。シェイクスピアをおもうとき、なぜか人生が素晴らしく思える。その理由を、いつか知ることが出来るだろうか?いや知らなくともかまわない。ただの凡人なのだから。ただ、ハムレットを演じてみたいとは思う。自分の命を賭けて取り組むことになるでしょう。そういう視点でハムレットのセリフを読んだとき、一瞬にしてくじけてしまいます。本気になって自分を捨てなければ、ハムレットには近づけません。これは他の登場人物の場合でも同じこと。 理屈が通じるレベルではない世界です。かなり上手な訳だと思います。 シェイクスピアの著作に当たっている中で、小田島さんの訳に触れられたことは幸運でした。 多少駄洒落風言葉遊びが嫌でしたが、全体としては及第点。 日本語版ハムレットの正統と位置づけていいのではないでしょうか?To be, or n...

ジュリアス・シーザー (光文社古典新訳文庫)


シェイクスピア
¥ 500 通常24時間以内に発送
★★★★★

ジュリアス・シーザー (光...
シーザーがブルータスたちによって暗殺され、暗殺者たちもアントニウスらに敗れ滅ぶ。歴史の流れは、この悲劇の中でも変わりありません。 したがって、なぜ(Why)ブルータスがシーザー暗殺を決意したのか、ひょっとしたら(If)シーザーが暗殺者の手から逃れるのではといったことは、中心的な話題にはなりません。 その代わり、シーザー死後の追悼演説を巡る群集心理の不安定さや恐ろしさ、ブルータスとカッシウスが交わす口論の熱さとシーザーの亡霊を前にしたブルータスを包む静けさなどが強く前面に出ています。 筋書きではなく、言葉の力で読ませるといっても良いでしょう。 今でも様々な場面で引用される、「ブルータス、お前もか。」のセリフで有名な作品。最大の見せ場は、やはりシーザー暗殺直後のブルータスとアントニーの群衆に向けての演説の場面である。初めのブルータスの演説によって、彼がシーザーの独裁政治からローマ市民を守ったヒーローとして喝采を浴びたかと思うと、次のアントニーの演説では、偉大な英雄を裏切った謀反人として、たちまち非難を浴びる事となってしまう。 この二人の演説と、群衆の心変わりする様が実に圧巻なのだが、 こ...

シェイクスピアのソネット (文春文庫 シ 22-1)


ウィリアム・シェイクスピア
¥ 890 通常24時間以内に発送
★★★★★

シェイクスピアのソネット ...
前の前から紹介したいなぁと思っていたこの作品。 シェイクスピアの本はあまり数多く読んだ事はないけれど、私が一番に挙げるならこのソネット集。 小田島雄志の名訳と、山本容子の版画のコラボいい! どれも素敵な詩過ぎて、ひとつを挙げることができない。 ―−‐ 「あなたをなにかにたとえるとしたら夏の一日でしょうか? だがあなたはもっと美しく、もっとおだやかです。 手荒な風が五月の蕾を揺さぶったりして 夏のいのちはあまりにも短くはかないのです。 ときには太陽の眼差しが熱すぎることもある、 ときにはその黄金の顔に雲がかかることもある、 そして偶然、あるいは自然のなりゆきによって、 美しいものはすべてその美しさを奪われていくのです。 だがあなたの永遠の夏は色あせることもなく、 あなたに宿る美しさは失われることもなく、 死神に「死の影を歩む」と言われることもないでしょう。 あなたが永遠の詩の中で「時」と合体しさえすれば。 人々が息をするかぎり、その目が見うるかぎり、 この詩は生きてあなたにいのちを与え続けるでしょう。」 ‐−― なんてロマンティッ...

ヴェニスの商人 (光文社古典新訳文庫 Aシ 1-3)


シェイクスピア
¥ 520 通常24間以内に発送
★★★★★

ヴェニスの商人 (光文社古...
タイトルロールの「ヴェニスの商人」は、ユダヤ人の金貸シャイロックでは無く、シャイロックに肉を1ポンド要求されるアントーニオだったって知ってました?私ははじめて知りました。 さて、それほど強い存在感を示すシャイロック。もともとは喜劇として知られた作品ですし、今読んでも喜劇的な要素がたくさんあります。 しかし、ユダヤ教徒であるからと迫害され、蔑めされるシャイロック。ユダヤ教徒もキリスト教徒も同じである、刺されればいたいし血も流れる、足蹴にされれば恨みに思うと訴えるシャイロック。ホロコーストを経た現代のわれわれにとって、この作品を単なる喜劇として読むことはもはやできないでしょう。 ユダヤ教徒に共感できるセリフを書いたシェイクスピアは、やはり時代を超えて読み継がれているだけのことがあると思います。 タイトルからいっても、金を借りる側のアントーニオやポーシャを見事射止めるバッサーニオの話が中心なのだろうが、どうしてもユダヤ人シャイロックについて考えてしまうこの戯曲「ヴェニスの商人」。 場面展開の速い劇であるが、軽快さのある訳でテンポ良く読み進めることができた。喜劇的要素も多いこの作品では、地...

シェイクスピア全集 (3) マクベス


W.シェイクスピア
¥ 630 通常24時間以内に発送
★★★★

シェイクスピア全集 (3)...
マクベスとマクベス夫人の対比が面白い。最初は夫人に背中を押されて鼓舞、さらに罵倒されることでしか悪事に向かえなかったマクベスが、終盤には夫人をも圧倒する存在になり、逆に夫人はすっかり弱気で妄想に取り憑かれてしまうと言うキャラクターの入れ替わりが非常に作為的ではあるが面白い。 魔女の予言で「女の股から生まれたものはマクベスを倒せない」「バーナムの森が動かないかぎり安泰だ」といわれたマクベスが、どのように滅びていくかというのも非常に興味津々だった。これは読んでいて、なるほどと感心してしまう仕掛けだ。 物語を語る単調なドラマではなく、いわゆる「ボケ」「突っ込み」などが溢れる喜劇的なやりとりの中に、真情を吐露する独白が混じったり、セリフに文化的な教養や時事性、痛烈な皮肉があるのには驚いた。さらにセリフに溢れる罵詈雑言、猥雑さに驚き、「ライブ総合芸能」としての演劇のエネルギーというかエンターテイメント性に感心した。実際には衣装、舞台装置や照明、そして客の反応を見るような間が演出されたりするのだろうが、あまり馴染みがなかった「演劇」にがぜん興味が湧いてくる。 原典が古いうえ何通りもあるこ...

ヴェニスの商人 (新潮文庫)


シェイクスピア 福田恒存
¥ 380 通常24時間以内に発送
★★★★

ヴェニスの商人 (新潮文庫)
この本の中では高利貸しのユダヤ人、シャイロックをどう捉えるかによって評価が二分すると思う。普通に話の筋を読んで行けば、どん欲で意地汚い高利貸しを徹底的に懲らしめる勧善懲悪の喜劇として楽しめる。債務者アントーニオーの友人により借金返済のめどが立ったにも拘わらず、シャイロックは執拗なまでに債権者の処罰を訴える。それが仇となり、自ら裁判で裁かれることとなってしまう様子は痛快だ。一方、別の評価として、シャイロックの悲運を描いた悲劇とみることができる。なぜなら、シャイロックはユダヤ人であるためにキリスト教徒に野良犬扱いされ、口汚くののしられ、ほとんどの財産を没収されて、挙句の果てにキリスト教に改宗させられてしまうからだ。 歴史的に見れば、本書は喜劇として捉えられる。だが、現代の文脈にそって物語を捉えてみるとシャイロックの悲劇として評価できるのではないだろうか。シェイクスピアが本作品をいずれに位置づけたにせよ、個々の読者により捉え方は多種多様になると予想される。これから「ヴェニスの商人」を読もうとお考えの方は、ぜひシャイロックの悲運にも着目し上で、評価していただきたい。 最後に、債務者アン...

リチャード三世 (新潮文庫)


ウィリアムシェイクスピア
¥ 420 通常24時間以内に発送
★★★★★

リチャード三世 (新潮文庫)
恐ろしい・・・・。主人公リチャード三世は自分が王になるために、つぎつぎと邪魔者を殺し、ついには王座につく。ところが最後には自分も殺される。 とにかく、あらゆる手で人をおとしめ、その命を奪っていく様はまさに最強の悪役。本当に悪いやつです。舞台では、ほとんど彼の一人舞台になり、ハムレットに並ぶ大役なのだそうです。 結局は、王座に誰が座るかという大人のイス取りゲーム。 リチャードはセムシでビッコである。もちろん、このように生まれついたことに彼の責任はない。だ、世間はそれを、まるで彼のせいであるかのようにみるし、彼自身後ろめたい思いを抱いたことがあったかもしれない。彼はいわばその誕生の時に不正を加えられた。だから、健康な奴らには許されない不正を犯しても、きっと自分には許されるはずだ。ーー悪党になってやる。それも、悪の限りを尽くして、きっと王冠を手に入れてみせる! シェイクスピアにあっては、悪党たちのスケールもデカイ。しかも魅力的だ。ーーでも、どうして悪はこんなに魅力的なのだろうか? そういえば、大人たちはしばしば、オレも昔はワルだった、と言いたがるーー。「尺には尺を」の中に「美しい音楽は...

ロミオとジュリエット (新潮文庫)


シェイクスピア 中野好夫
¥ 460 通常24時間以内に発送
★★★★★

ロミオとジュリエット (新...
これは喜劇の要素が強いと思う。 シェイクスピアには4大悲劇がある。ハムレット、リア王、オセロ、マクベスだ。この4つも各々味わいは違うが 一応 人間の愚かさを見据えている点が共通している。シェイクスピアの悲劇とは 「登場人物が可哀想」という事ではなく「人間が不毛である」という突き放した視線にある。彼の悲劇くらい 泣けないものはなく 暗澹とするだけである。 それに比べると シェイクスピアの中でも人気の高い本作は 喜劇である。簡単に言い切ってしまうと 誤解したカップルが頓死するどたばた劇ではないか。この話であれば 人間の不毛性というよりは「登場人物が 間抜けだけど まあ 可哀想」ということかと思う。人によっては泣けるでしょう。 すくなくとも 書いているシェイクスピアが 冷笑しているような気がしてならない。少年時代、この作品を読んだところ、全く面白くなく、なぜこんなにまで人々にもてはやされるのか理解できなかった。ロミオとジュリエットの悲恋話は典型的な、陳腐なものであると感じられたからだ(実はその典型を確立したのが当のこの作品なのだが)。 しかし、今あれからもう少し年をとり、この...

マクベス (岩波文庫)


シェイクスピア SHAKESPEARE
¥ 525 通常24時間以内に発送
★★★★★

マクベス (岩波文庫)
一気に読める戯曲としてはワイルドの「サロメ」と双璧。 しかも情報量が半端じゃなく多いです。 主人公にして暴君のマクベスですが、最初は良き武将として 良き夫として生きようとしていたのが悲劇的。 人知を経た魔女と夫が王になると短絡的に喜んだ妻の誘いに乗って どんどん身を滅ぼしていく。 人間悪をやろうとするならトコトン悪をやらねばならないという 自戒と教訓のお話にも思えてきます。 それにしてもマクベス夫人の良心と愛情を天秤にかけた悪の誘い!! この誘いのパターンで過去何人の男と女が犯罪で手を染めたのでしょうね(哀)。泣く子も黙るほど有名な古典作品ですが、意外とロックな台詞やシーンが多くて楽しいです。 「飢え死にするまで木に吊るしてやろうか」とか。 マクベスは疑心暗鬼になってガンガン人を殺し、妻は精神錯乱して夜中に徘徊。 人を呪わば穴2つ的結末です。1回目に読んだときは、勧善懲悪ものだと思いました。 「これが悲劇・・・?」かと疑問。人はバタバタと死ぬって点では悲劇だけど。 で、2回目読みました。上から目線で見ると「勧善懲悪」ですが、 この本のタイトルは「マクベス」。悲劇って、「マクベスに...

シェイクスピア全集 (4) 夏の夜の夢・間違いの喜劇


W.シェイクスピア
¥ 945 通常24時間以内に発送
★★★★

シェイクスピア全集 (4)...
前者はいたずら者の妖精パックの粗忽な働きで、惚れ薬の使い方を間違えて、相手が少しずつずれていくドタバタが、見え見えなんだけれど最後は綺麗に収まってしまうところが、あたかも夏の一夜の余興にぴったりという感じだ。 後者は双子の貴族とその従者がまた双子という凝った仕掛け。これに親子別れの話が絡んで、大団円直前までは抱腹絶倒の勘違いストーリーが展開される。いい加減混乱したところで最後は人情話で丸く収まるところが後味の良い結果を生んでいると思う。 いずれも明るい予定調和の結末である点が、安心できる後味の良いデザートと言えるような楽しい作品だ。 シェイクスピアの作品に名言は限りないと思うが、かつての恋人を嫌って、一度は夢中になってもそこから目が覚めると幻滅する様にたとえて「いわばお前は食べ飽きた料理、異端の教えだ」という一言、拙い演劇でも心がこもっていることを評して「純朴で忠実な心が差し出すものは何であれ、不都合のあるはずはない」、練習したのにあがってセリフが声にならなかった演者に対する「愛と、舌を縛られた純朴さは、聴く耳さえあれば、寡黙であればあるほど多くを語るのだ」というセリフは心に...

じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ (新潮文庫)


シェイクスピア 福田恒存
¥ 580 通常24時間以内に発送
★★★★★

じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ ...
シェイクスピアの時代にもツンデレはいるんだ、ということがわかる小説。 じゃじゃ馬ならしのケイトは違う気がするが、空騒ぎのベアトリスは紛れも無くツンデレ。 どころか、べネディックのほうも鈍感さを発揮しており、とても400年前の演劇とは思えない。「じゃじゃ馬ならし」は、「じゃじゃ馬」だと思われていたケイトが、一人のタフ・ガイと出会って魅力的な女性に変身する話。一方の「空騒ぎ」は、男嫌い、女嫌いのベネディックとベアトリスが、友人たちの好意ある罠にはめられ、それぞれ優しい女性、頼もしい男性であることに気づき結婚に至る、という喜劇。共に「思い込み」がテーマになっている。でも、「思い込み」とはなんだろう? ケイトはみんなに「じゃじゃ馬」だと思われていた。自分でもそう思っていたに違いない。だが本当は、ほかの誰よりも女らしい女性だった。−−本当だろうか? 劇の冒頭、私たちは彼女を「じゃじゃ馬」だと思い込んでいた訳だが、それなら終幕の理想的な女性となった彼女にだって、そう思い込んでいるだけかもしれない、と疑うことも許されるのではないか? この二つの喜劇に共通している本当のテーマ、それは「私とは誰か」と...

ハムレット (岩波文庫)


シェイクスピア SHAKESPEARE
¥ 798 通常24時間以内に発送
★★★★★

ハムレット (岩波文庫)
シェイクスピア最長の悲劇とのことですが、冒頭の幽霊が登場するシーンから最後まで弛緩せず、緊張感が続き、読み手の関心をひきつけます。 この岩波文庫版は、訳が新しく読みやすいことに加えて、ページの下部に注釈、長い補足は巻末についており、参照しやすくなっている点がうれしいところです。 ただ単に筋を追うだけでしたら、このような注釈は不要でしょうが、一つの場面やセリフに含まれた重層的なイメージを知るためには、専門の研究者でもなければ、注釈で補足してもらう必要があるでしょう。 ストーリーの面白い/つまらないというだけではない、物語の奥行きをうかがい知りたいと思う人であれば、この岩波文庫版が便利だと思います。 世界文学史上、最も魅力的なヒロインは? もしそんな問いが投げかけられたならば、私はこう即答しよう。 狂った後のオフィーリア、と。 To be, or not to be, that is the question. すなわち、非現実的理想か、非理想的現実か。 生きるべきか、死ぬべきか、などというのは恥ずべき誤訳。 なぜなら、この狂おしき文句が吐き出されるとき、生などどこにもない...

ジュリアス・シーザー (新潮文庫)


シェイクスピア 福田恒存
¥ 420 通常24時間以内に発送
★★★★

ジュリアス・シーザー (新...
シーザーと言うと言いにくいので カエサルと言い直すことをまずご了承頂きたい。 「ガリア戦記」と「内乱記」というカエサル自身の著作が読めることは 彼の死後 2000年以上を経た我々の 幸せである。カエサルの文章は あキケロが絶賛しただけあって 実に簡潔で彫りが深い。21世紀に生きている我々が読んでいて 普通に面白いという点では 空前絶後ではないか。小林秀雄も 「ガリア戦記」という題で一編書き残したのも有名である。 ということで カエサルはローマを支配するまでが「カエサルであった」と言って良い。その後 プルータスに暗殺されたのは エピローグに過ぎない気もしないでもない。 それに対して シェイクスピアが注目し 劇としたのは 正しくそのエピソード部分である。有名な「プルータス お前もか」というカエサルの辞世の言葉と それに続く アントニーの褒め殺し演説が 本作の最大の見せ場である。これはもうシェイクスピアの興味の動き方がはっきり解るような気がして 実に面白い。 極言すると シェイクスピアは別にカエサルを描き出そうとしているわけではない気がする。ある時代の英雄の死と それに伴...